母親の育児ストレスが極限に…3人の娘を絞殺した遠矢姫華被告の悲しい事件の全貌

愛知県一宮市で起きた、3人の幼い娘を絞殺した母親の事件。遠矢姫華被告の裁判で、検察側は無理心中を図ったとして懲役25年を求刑しているが、遠矢被告は「育児に悩んでいた」と話し、弁護側は心神喪失状態だったと無罪を主張している。この衝撃的な事件の背景には、母親の深刻な育児ストレスがあった。

育児への過剰なこだわりから生まれたストレス

  • 遠矢被告は長女を出産後、産後うつを患ったが通院をやめた
  • 次女がアレルギーがあると分かり、市販品をほとんど使わず手作り食事にこだわるようになった
  • 「時間管理できない主婦」「親が無知すぎる」など、子育てに悩む検索履歴が増えた

遠矢被告は長女を産んで間もなく産後うつを発症したが、母乳への薬の影響を恐れて通院をやめてしまった。

次女がアレルギーがあると分かると、食事への問題意識が強くなり、市販品をほとんど使わず、手作りの食事にこだわるようになった。子育てに悩む検索履歴が増え、日本地図のパズルで都道府県の名前を答えられなかったことで涙を流すなど、母親としての自信を失いつつあった。

最期の日に買った子どもへのプレゼント

  • 事件前日に実父に「どうやって死のうか」とLINEを送った
  • 事件当日の朝に「最後に子どもを喜ばせたかった」と振り返る
  • レトルトカレーやドーナツ、ファストフード店のおもちゃ付きパンケーキなどを買った

事件の前日、遠矢被告は実父に「どうやって死のうか頭によぎる」と長文のLINEを送り、実父から心配される事態となった。

そして事件当日の朝、遠矢被告は「私、やっぱり無理かも」と実父にLINEを送った後、普段は与えていないレトルトカレーやドーナツ、ファストフード店のおもちゃ付きパンケーキなどを買い、「自殺しようと思って、最後に子どもを喜ばせたかった」と振り返った。

3人の娘の最期の様子が残された動画

  • 午後1時50分頃、長女と次女にパンケーキを食べさせた
  • 2人が食事する様子の動画と三女の声が遠矢被告のスマホに残された
  • これが3人の生存を最後に確認できる証拠となった

遠矢被告は事件当日の午後1時50分頃、長女と次女にパンケーキを食べさせ、その様子を撮影した。

遠矢被告のスマホには、2人が食事する様子の動画と三女の声が残されており、これが3人の生存を最後に確認できる証拠となった。この動画は、母親が子どもたちに最後に与えた愛情の証しでもあり、事件の悲惨さを物語っている。

まとめ

遠矢姫華被告の事件は、母親の深刻な育児ストレスが極限に達した結果起きた悲劇である。産後うつや子育ての不安、食事への過剰なこだわりなど、遠矢被告が抱えていた問題は、適切な支援があれば防げたかもしれない。しかし、最期の日に子どもたちを喜ばせようとした行動からは、母親としての愛情が垣間見える。この事件を通して、母親が抱える育児ストレスの深刻さと、適切な支援の重要性が改めて浮き彫りになった。